2021.05.07
2021年5月7日,緊急事態宣言が延長されたと報道されました。
思い返せば昨年の同時期,日本は緊急事態宣言の真っ只中でした。当時は必要最小限の買い物や仕事を除いて家にこもっていた方が多いように思います。当時(5月7日)の日本における1日あたりの感染者数(PCR検査陽性者数)は97名とのことです。昨年,1回目の緊急事態宣言が全国的に解除されたのが2020年5月25日で,この日の1日あたりの感染者数は20名とのことです。これは日本全体の数字です。
正直なことを述べれば,当時の私は感染がこのまま終息に向かうものだと信じていました。
昨年3月31日の記事でも述べたとおり,私は政府がオリンピックを開催するため,2020年9月までに何としても感染者数を0に近い数字に持って行く政策を打つと考えていました。そのために私権制限等が議論されるだろうとも思っていました。しかし実際には終息のために政策を引き締めるべき7月にGoToキャンペーンが開始され,その流れで年末年始には1日あたり7844人もの感染者数を出すことになってしまいました。その後の経過は皆さんもご存じのとおりです。
一度は終息に向かったはずの感染が再び爆発してしまったのはなぜでしょう。前記のように2020年5月25日の時点における感染者数が真実であれば,その20人及び当時の感染者が感染源となって感染が拡大したということは考えにくいです。やはり1つはPCR検査を絞りすぎて感染の実態を把握していなかったということでしょう。このことは当時のブログにも書きました。この点については失政を覆い隠すかのように否定するデータが報道されていました。つまり日本は中国由来のコロナウイルスについては封じ込め,流行したのはヨーロッパの変異株であると。そうであるとすれば実質的には新種のウイルスが国外から流入したということですから,入国政策が誤っていたということです。しかし国民は入国に関して気をつけようがありません。つまり国民は国の失政により無用の自粛を強いられたということなのです。こういった政策評価は早期に行われるべきであると思います。もちろん,失政ではないという意見やそれを裏付けるデータが出るでしょう。むしろ失政でない客観的根拠があるなら検討資料として開示すべきなのです。ないなら失政です。政策評価やそれに基づく議論もせず,データも出さずに「失敗していない」,「前を向こう」と言い続けているのが現在の政権と一部の首長です。
私はコロナウイルスに関する現政権と一部の首長のやり方を見ていて疲れ切ってしまいました。そして政策に関してはもう「前を向こう。」などとは言わないことにしました。これからは「振り返ろう。そして正しく評価しよう。」と言い続けたいと思います。
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