2019.08.27
【弁護士の仕事③ 知識・情報の提供と外部との連絡役】
被疑者は逮捕された後に勾留されることが多いといえます。勾留されると外界との連絡を遮断されますし,ネット環境もありません。このような状態では裁判についての知識・情報その他,自分の知りたい情報を得ることはできません。また裁判についての情報が得られないだけでなく,家族や職場との連絡も困難になります。このようなときに弁護人が知識・情報を与え,家族や職場との連絡役になります。
また,公判は法定の手続にのっとって進められますが,初めての公判で知識のない一般の方が誤ることなく自己の主張をすることは極めて困難であると思います。さらにいえば,いわゆる「自己弁護」は信用されないことが多く,客観的な目を持った弁護人による主張があってこそ信用されることも多々あります。
以上のように日頃あまりクローズアップされない弁護活動が弁護士によって日々,行われていることをご理解いただければ,少しでも有罪の場合の弁護についても理解深まるのではないかと思います。
(つづく)
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